共に周南市

A

A

A

A

文字サイズ

S

M

L

周南市への移住

周南市ってどんなところ?

高光 直子さん

■ 高光 直子さん

2012年の秋、大阪より周南市長穂へ移住。

どういうきっかけで長穂へ移住されましたか?

自営で農業をしたくて、7年くらい前からどこかで畑をやろうと考えていました。関東や北陸の方も視野に入れて、いろんな土地を見てまわりましたが、結局は父の実家が周南市金峰にありまして、親しみのある周南市に決めました。

長穂を選ばれた理由は?

やはり親族や親戚が近い方が何かと安心かな、と。周りの人が受け入れてくれるのも早いですからね。あと、里の案内人制度を利用したのですが、案内人の方がとてもよくお世話して下さって、借家から畑、仕事まで紹介してもらったところも大きな決め手です。今もずっとよく面倒をみて下さっています。

移住を決めた時、ご家族からはどのような反応がありましたか?

私の場合、北海道の酪農農家や群馬のレタス農家など、20代の半ばからいろんな所で住み込みで働いていましたので、もともと親は“どこか行くんだろう”といった感じでした(笑)。実は父も一足先にUターンして現在、金峰に住んでおりまして、逆に近くに居るなという感じだと思います。

実際に移住してみて、長穂の暮らしはいかがですか?

親戚や父のつながりでできた知り合いがまわりにいますし、里の案内人の方の協力もあったので、意外とすんなり溶け込めました。ご近所づきあいが一番不安な部分でもあったんですけれどね。みなさん気さくに挨拶してくださるし、たまに差し入れを持ってきて下さったりすることもあります。明るくてオープンな方が多くて、人に関してはとてもついていました。

長穂での農業はスムーズにスタートしましたか?

実際はそうでもないです。これまで中国地方で農業の経験がほとんどなかったので、関東と比べると土地も気候も違うことを実感しました。特に驚いたのは降水量。この辺りは、ひと月間くらい集中して雨が降り続くんですね。この土地の方達は、そうして雨期が過ぎた頃を見計らって、ようやく畑を作り出す…そういうことは、実際に住んでみないとわからなくて、私は早々に畑を作ってしまい、時期を間違えてしまいました。あと私がジャガイモの芽を育てている頃に、皆さんは早々にジャガイモを収穫していたこともありました。これは地域の「長穂ホタルまつり」というイベントで、ジャガイモを振る舞う恒例企画があるらしいんです。そのイベントに照準をあわせて、皆さんは早めの時期に作っていたんですね。やっとここでの暮らしが四季を一巡したので、今年こそは皆さんに習って、一緒のタイミングで動きたいです!

今はどのくらいの農地を活用されていますか?

4反ほどの畑を作っています。最初は小さい農地から徐々に始めようと思っていたのですが、周南市の規定では3反以上の農地がないと農家になれないということを、こちらに移住してから知りまして(笑)…3人の方から畑を借りて、4反の農地に達しました。現在は、玉ねぎをメインに、白菜、ルパーブ、ニンニク、あとは自分の家で食べる分の野菜をちょこちょこと育てています。

ルパーブとは?

ヨーロッパとかでは結構メジャーで、信州などでも育てられているふきのような見た目のハーブ(タデ科の植物)です。さわやかな酸味で、きれいな赤色が食卓に映えるんですよ。ジャム等の加工品にもできますし、せっかくなら特長的なものを取り入れて、地元を盛り上げる一役になればと思っています。まだ去年の段階ではこの土地に根付くかはわからなかったのですが、今後きちんと育てば、軽トラ市に収穫物や苗を売ったりしたいです。

地元の活動にも参加していらっしゃるんですか?

里の案内人の方のお誘いで、長穂のコミュニティの中にある、「夢プラン」実行委員会に参加しています。私が所属しているのは、「夢プラン」の中でも地域活性化をするための部会で、ルパーブについてもそうですが、私は農業を通して特産品を生み出しすことで、力を注げればと思っています。

今後、移住を検討している人たちへメッセージをお願いします。

いろんな土地を見て、まわりの環境や地域の人をしっかり見た上で、“ここでならやっていけそう”という第一印象を大切にして下さい。ただ、こちらもその土地を見るけれど、その分見られてもいます。地元の方に話しかけていただいたら、曖昧な返事はせず、その時の受け答えをしっかりと。移住先の皆さんといい関係を築いていけることが一番大切だと思います。