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地域づくり情報

体験旅行 体験談

友好都市・出水市の青少年訪問団の受け入れ

平成28年7月26日~28日

友好都市・出水市の青少年訪問団の受け入れ

 2016年7月26日出水市の高校生2名と中学生8名が周南市を訪れました。1日目は大津島に渡って平和学習と海と触れ合う体験、2日目は地元の工場や鶴いこいの里交流センターの見学、そして3日目にかけて山村でのホームステイを通じて、地元の人々と交流を深めました。

1日目

訪問団到着、周南市役所を訪問

 暑い夏の日、お昼頃に周南市に到着した訪問団はさっそく周南市役所を訪問。市長を交えた歓迎会に出席しました。訪問団の中には前回参加した生徒や職員もおり、懐かしい人との再会に、会場は和やかな雰囲気で包まれました。

▲木村市長の歓迎の挨拶を受けて、訪問団団長がお礼の挨拶を返しました。

大津島へ出発!

 その後、訪問団はフェリーに乗って大津島へと出発。海上では、観光ボランティアガイドの松田さんからツルの話や戦争の話など貴重な話を伺いながら、しばしの船旅を楽しみました。

▲職員さんの見送りに、手を振って応えます!
▲ガイドの松田さんのお話を、生徒たちはじっと聞き入っていました。

回天記念館、回天訓練基地跡で平和について考える

 大津島に到着し、訪問団は回天記念館を訪れました。人間魚雷「回天」は、魚雷を隊員自らが操縦して敵艦に体当たりするという特攻兵器です。記念館では、その回天に関わる遺品や資料の展示、時代背景などを紹介しています。生徒たちは館長さんが語る、戦時中の胸が詰まるようなお話を真剣な表情で聞き入っていました。じっくりと記念館を見学した後、今度は松田さんのガイドで島のあちこちに残る当時の名残を見て回ったり、回天訓練基地跡を訪れました。

▲真剣な表情で資料に見入る、生徒たち
▲長いトンネルを通って、回天訓練基地跡へと向かいました。

生徒の感想

 今の時代は食べ物がすぐ手に入るし、お母さんやお父さんがすぐ近くにいてくれます。でも戦争中は、家族に簡単に会うことが出来なかったと聞いて、今の時代は恵まれていると感じました。

大津島海の郷で、海をもっと近くに感じる自然体験!

 その後、生徒たちは車で体験交流施設「大津島海の郷」に移動。魚釣りやクルージング体験を通じて、海に親しみました。堤防での魚釣りは、初挑戦の生徒たちも見事に魚を釣り上げ、あちこちで歓声が上がりました。また漁船でのクルージングでは、そのスピード感に生徒みんなが大はしゃぎ!思いっきり海を満喫する、貴重な時間が過ごせました。そして夕方には「大津島海の郷」に戻って、魚を使った夕食作り!魚を捌く人、ご飯を炊く人、野菜を切る人など担当を決めて、自分たちの手でご飯を作りました。

▲漁船でのクルージング。潮風が気持ちい~い!!
▲糸の先に付けたカゴにエサを入れて仕掛ける「サビキ釣り」では、アジやカワハギなども釣れました!
▲夕ご飯には、もちろん釣れた魚も使います。
▲みんなで役割分担を決めて・・・
▲さあ、夕飯づくり開始!
▲初めてのウロコ取りにドキドキ…。

2日目

今日も晴天に恵まれた2日目。お世話になった島のみなさんにお別れをして、徳山港行きのフェリーへ乗船。

まずは市が誇る全国ブランドの工場見学へ!

 港についたら早速バスに乗り換え、様々な調味料を手がける老舗醸造会社の「㈱シマヤ」へ。今回は、顆粒・液体商品を手がけている新田工場にお邪魔しました。シマヤ創業の歴史など、会社の思いに耳を傾けた後は、実際に工場の中へ入り、商品が完成するまでの工程を見学しました。見学から戻ると、そうめんの試食やお出汁のミニゲームが行われ、笑いのこぼれるにぎやかな時間になりました。

▲㈱シマヤの新田工場を見学させてもらいました。
▲そうめんの消費量が全国NO.1という鹿児島。普段味わっているツユとは違う「シマヤのめんつゆ」でそうめんを試食です。
▲カツオ・コンブ・イリコ・トビウオの4つの出汁の原料を当てる試飲ゲーム。皆さん真剣そのもの!

ランチタイムは周南ブランドが集まる道の駅

 お昼には、道の駅「ソレーネ周南」へ。ここでは、毎日の仕入れの仕組みや災害時の施設活用法など、地域にとってどんな利用がされているのか、道の駅が果たす役割を学びました。昼食のお弁当を食べ終わったのちは、お土産選びに夢中になったり、飲食店のおやつなどを味わいながら、周南ブランドにふれていました。

▲災害が起きた際、避難所のひとつに指定されている道の駅。井戸水やガス発電機、土のうステーションなど、避難生活で役に立つ設備を見学しました。
▲家族や友人へのお土産探し。お菓子や雑貨など、楽しそうに選んでいました。

両市のシンボル・鶴を学んで、理解を深める

 午後からは、八代地区にある「鶴いこいの里交流センター」を訪問。地区が取り組んでいるツルの保護・観察や放鳥の工夫、八代のツルの生態などについて、お話を伺いました。出水市も鶴の里であることから生徒の皆さんの興味もひと一倍!観察や保護に使う道具・模型などを実際に手に取ったり、映像を見て質問をするなど、熱心に聞き入っていました。

緑豊かな地区の民泊でアウトドアごはん

 夕方には民泊家庭との対面式のため、須金地区へ移動。3~4人が1グループとなって、3つの家庭へと分かれました。果樹園農家のご家族やオーガニック料理のお店を営むご夫婦など、須金で活躍する家庭ならではの体験や料理で、生徒たちをおもてなし。生徒の皆さんはそれぞれの家業にもふれながら、夕食作りをお手伝いしました。どの家庭でも協力しながらお喋りを愉しみ、思い出に残るひとときとなったようです。

福田さんのお家に密着レポート!

 梨やぶどうなどを手がける果樹園農家の福田さん。様々なアクティビティがあり、まるでテーマパークのような施設に、生徒の皆さんも大はしゃぎ!ぶどうを試食したり、自然や施設であそびながら、ご家族との交流を深めていました。この日の夕食はBBQ!力をあわせ、1から準備に取り組みました。

▲農園には、こんな施設も!! みんなで楽しみました。
▲みんなで協力してBBQの準備。初体験の巻き割りに、少し緊張気味。
▲野菜を切ったり、火をおこしたり。汗をかきながらもそれぞれが任せられた仕事に集中して取り掛かりました。

3日目

ここでしかできない家業体験

 朝早くから農園の作業を手伝ったり、畑で土をいじったりとそれぞれの家庭ですごしました。  初めて行うブルーベリーの収穫に生徒のみなさんは夢中になっていました。かごいっぱいにとったブルーベリーにご満悦。途中からは「食べながら作業していいよ」と声をかけられ、嬉しそうに頬張ります。自分で取ったブルーベリーの味は格別の様子。今後も忘れられない味となったでしょう。

川遊びの体験

 それぞれの家庭が集合し、錦川で川遊びをしました。  ライフジャケットやウォーターシューズを着用し準備完了。須金の透き通ったきれいな川の水、「つめたーい!!」と声を上げながら、この日も暑かったのでとっても涼しそう。受け入れ家庭のお子さんも一緒になって遊びます。

離村式

 1泊2日の楽しい時間はあっという間です。お世話になった家庭の方とお別れの時間になりました。  生徒の皆さんからひとりひとりから家庭の方へ感謝の気持ちや、民泊での思い出をはなしてもらいました。「おなかいっぱいたべたぶどうがとってもおいしかった!」や「家庭の方とのバーベキューがたのしかった」と須金の美味しい食べ物の感想も多く、「2日間とてもはやかった」「まだ帰りたくない」「またきたい」などの声が多くありました。  初めて会う人との交流、日頃できない体験、自然とのふれあいを通じて、生徒の皆さんはたくさんの思い出をつくったようです。