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地域づくり情報

体験旅行 体験談

韓国の高校生が鹿野・長穂地区でホームステイ

平成28年2月16日

農山漁村生活体験ホームステイ

 周南市では、農山漁村で生活体験やホームステイなどを体験してもらう体験型教育旅行の受け入れをおこなっています。これまでに延べ15団体277名の方々が訪れ、家族の一員として、お手伝いや家業体験などの家庭的な生活をし、自然・文化・環境などリアルな本物の地域の暮らしを体感しながら、そこに住む人々と交流を深めます。
 この度2月16日は、雪模様の寒い日でしたが、1泊2日で韓国の高校生26名が訪れ、紙漉きやしおりづくりを体験するとともに、里山でのホームステイを通じて地域住民との交流を楽しみました。

韓国の留学生、伝統の和紙作りを体験

 当日は、雪模様の寒い日でした。お昼頃に鹿野高齢者生産活動センターに到着して、さっそく地域の方の指導のもと、紙すきと、和紙のしおり作りに挑戦。紙すきでは、鹿野の伝統ある和紙を、生徒ひとりひとりが1枚ずつ作り上げました。また、しおり作りでは、いろんな色紙を使って、ちぎったり、ハサミで切って貼ったりしては、各々の個性あるデザインでオリジナル作品を完成!生徒達は夢中になりすぎて、あっという間に時間が過ぎてしまったようでした。

▲地域の先生の指導で、鹿野に伝わる伝統の紙すきを体験!
▲和紙を使ったしおり作りも楽しみました。
▲上手に出来た♪

お世話になる地域の方々との、対面式

 その後、民泊家庭との対面式があり、それぞれのグループに分かれて、8つの受け入れ家庭へ。民泊は生徒達も一緒にお料理をするということがお約束。各ご家庭で、お寿司やすきやきなど日本食を中心に、趣向を凝らしたお料理が準備されており、作るところから食卓を囲むまでを一緒に行い、ゲームなどで遊んだり、お喋りを楽しんだりと、日本やこの地域の文化にふれながら、いわゆる“一般の家庭の風景”を体験します。

▲コアプラザかのにて対面式 ここで初めて、本日、民泊するご家庭の方とご対面。

安永さんのご家庭へ 密着レポート!

 今回のお泊りは4名の男子生徒さん。  安永さん宅では、みんなでお寿司づくり。日本の田舎らしい、巻寿司・いなり寿司・押し寿司の3種を作りました!普段はあまりお料理をしないという男の子達なので、最初は手つきが不安気だったものの、お母さんのやさしい教えで和みながら、楽しそうにどんどん作り上げていきました。出来映えにも満足そう!  安永さんがお寿司以外にもいろんなおかずを用意してくれて、豪華な食事となりました。ゆっくり食事をしながら、そのまましばらくおしゃべりを楽しみました。

▲コタツは初めて♪
▲お母さんに教えてもらながら、寿司作りを体験
▲じょうずに出来ました
▲豪華な食事を一緒に楽しみました

涙の離村式

 迎えた翌日の朝は、早くも離村式。「みなさんにとても親切にしてもらった」との生徒達からの挨拶があり、1晩の宿泊ながら、それぞれの家庭でいろんな交流を楽しんだ様子。正味1日足らずの短い時間でしたが、一緒に過ごした時間が濃密だった分、離れがたさが残るお別れとなりました。言葉が通じない部分がありながらも、ジェスチャーなどのふれあいで交流を深めあった時間は、生徒達にとっても忘れられない大切な思い出となったようです。式の後も離れがたく、名残惜しさもありましたが、「また会おう」と約束して、生徒達は帰路につきました。  また、民泊の受け入れをしたご家庭の皆さんも、「言葉が通じないことや風習の違いに不安でしたが、明るいいい子ばかりでした。元気をもらいました。」と話され、このかけがえのない出会いに喜びを感じられていました。

生徒達の感想

みんなでお寿司づくりをして、すごく楽しかったです。 しおり作りも楽しかったです。いい作品ができました! お風呂とトイレが別だったのが印象的。お湯の調節のしやすさにも感動しました! 日本のお寿司は、とっても美味しかったです。たくさん食べました。

今回の民泊受け入れ家庭、安永さんに聞く 民泊Q&A

民泊受け入れは、いつからされていますか?

個人的には2011年頃から、要望があれば受け入れています。韓国の方も以前に泊まりに来ていただいて、それ以来、私たちも出向いたりと今も交流を楽しんでいますよ。韓国の高校生の受け入れは、昨年に続き2回目です。

今回の民泊で心掛けたことは?

日本の子でももちろんですが、我が子と思って接しました。年配として伝えられることをしっかり伝えていきたいと思い、日本食の良さや、体に良い食事などを心掛けて用意しました。

どんな風に過ごしましたか?

お寿司を一緒に作って楽しみました。上手に作ってくれて、たいしたもんでしたよ!お寿司もびっくりするぐらい、よく食べてましたねぇ。なるべくお喋りを楽しみたかったので、食事の時間を長くとりました。自己紹介をしてもらって、趣味や将来の夢を聞かせてもらいました。

民泊受け入れの楽しさとは何ですか?

若い人のパワーをもらえて、元気になることですね!とっても楽しい時間です。今回も明るくて素直で、いい子ばかり。1日で情がわきました(笑)。

民泊受け入れのコツはありますか?

気負いすぎず、自然体で一緒に過ごすことです。

民泊用の事前準備などはしましたか?

今回は寒い季節だったので、お布団を沢山用意しました。しかし、韓国では暖房でしっかり家全体を温めて、軽めのお布団のみ使うなど、少しながら文化の違いもあったようです。ちなみに、初めてのこたつは、とてお喜ばれましたよ。

民泊受け入れはこれからも続けていかれますか?

はい、これからもしたいですね。自身が楽しんでいるのはもちろんですが、地域の魅力的な所や昔からの大切な風習などを、地域のみんなで伝えて行きたいです。民泊した人達に楽しんでもらい、中山間地域を知ってもらうことで、移住を考えるきっかけにもなればいいなとも思っています。