体験旅行 体験談
韓国の高校生が鹿野・長穂地区でホームステイ
平成28年2月16日
農山漁村生活体験ホームステイ
この度2月16日は、雪模様の寒い日でしたが、1泊2日で韓国の高校生26名が訪れ、紙漉きやしおりづくりを体験するとともに、里山でのホームステイを通じて地域住民との交流を楽しみました。
韓国の留学生、伝統の和紙作りを体験
当日は、雪模様の寒い日でした。お昼頃に鹿野高齢者生産活動センターに到着して、さっそく地域の方の指導のもと、紙すきと、和紙のしおり作りに挑戦。紙すきでは、鹿野の伝統ある和紙を、生徒ひとりひとりが1枚ずつ作り上げました。また、しおり作りでは、いろんな色紙を使って、ちぎったり、ハサミで切って貼ったりしては、各々の個性あるデザインでオリジナル作品を完成!生徒達は夢中になりすぎて、あっという間に時間が過ぎてしまったようでした。
お世話になる地域の方々との、対面式
その後、民泊家庭との対面式があり、それぞれのグループに分かれて、8つの受け入れ家庭へ。民泊は生徒達も一緒にお料理をするということがお約束。各ご家庭で、お寿司やすきやきなど日本食を中心に、趣向を凝らしたお料理が準備されており、作るところから食卓を囲むまでを一緒に行い、ゲームなどで遊んだり、お喋りを楽しんだりと、日本やこの地域の文化にふれながら、いわゆる“一般の家庭の風景”を体験します。
安永さんのご家庭へ 密着レポート!
今回のお泊りは4名の男子生徒さん。 安永さん宅では、みんなでお寿司づくり。日本の田舎らしい、巻寿司・いなり寿司・押し寿司の3種を作りました!普段はあまりお料理をしないという男の子達なので、最初は手つきが不安気だったものの、お母さんのやさしい教えで和みながら、楽しそうにどんどん作り上げていきました。出来映えにも満足そう! 安永さんがお寿司以外にもいろんなおかずを用意してくれて、豪華な食事となりました。ゆっくり食事をしながら、そのまましばらくおしゃべりを楽しみました。
涙の離村式
迎えた翌日の朝は、早くも離村式。「みなさんにとても親切にしてもらった」との生徒達からの挨拶があり、1晩の宿泊ながら、それぞれの家庭でいろんな交流を楽しんだ様子。正味1日足らずの短い時間でしたが、一緒に過ごした時間が濃密だった分、離れがたさが残るお別れとなりました。言葉が通じない部分がありながらも、ジェスチャーなどのふれあいで交流を深めあった時間は、生徒達にとっても忘れられない大切な思い出となったようです。式の後も離れがたく、名残惜しさもありましたが、「また会おう」と約束して、生徒達は帰路につきました。 また、民泊の受け入れをしたご家庭の皆さんも、「言葉が通じないことや風習の違いに不安でしたが、明るいいい子ばかりでした。元気をもらいました。」と話され、このかけがえのない出会いに喜びを感じられていました。
生徒達の感想
みんなでお寿司づくりをして、すごく楽しかったです。 しおり作りも楽しかったです。いい作品ができました! お風呂とトイレが別だったのが印象的。お湯の調節のしやすさにも感動しました! 日本のお寿司は、とっても美味しかったです。たくさん食べました。
今回の民泊受け入れ家庭、安永さんに聞く 民泊Q&A
民泊受け入れは、いつからされていますか?
個人的には2011年頃から、要望があれば受け入れています。韓国の方も以前に泊まりに来ていただいて、それ以来、私たちも出向いたりと今も交流を楽しんでいますよ。韓国の高校生の受け入れは、昨年に続き2回目です。
今回の民泊で心掛けたことは?
日本の子でももちろんですが、我が子と思って接しました。年配として伝えられることをしっかり伝えていきたいと思い、日本食の良さや、体に良い食事などを心掛けて用意しました。
どんな風に過ごしましたか?
お寿司を一緒に作って楽しみました。上手に作ってくれて、たいしたもんでしたよ!お寿司もびっくりするぐらい、よく食べてましたねぇ。なるべくお喋りを楽しみたかったので、食事の時間を長くとりました。自己紹介をしてもらって、趣味や将来の夢を聞かせてもらいました。
民泊受け入れの楽しさとは何ですか?
若い人のパワーをもらえて、元気になることですね!とっても楽しい時間です。今回も明るくて素直で、いい子ばかり。1日で情がわきました(笑)。
民泊受け入れのコツはありますか?
気負いすぎず、自然体で一緒に過ごすことです。
民泊用の事前準備などはしましたか?
今回は寒い季節だったので、お布団を沢山用意しました。しかし、韓国では暖房でしっかり家全体を温めて、軽めのお布団のみ使うなど、少しながら文化の違いもあったようです。ちなみに、初めてのこたつは、とてお喜ばれましたよ。
民泊受け入れはこれからも続けていかれますか?
はい、これからもしたいですね。自身が楽しんでいるのはもちろんですが、地域の魅力的な所や昔からの大切な風習などを、地域のみんなで伝えて行きたいです。民泊した人達に楽しんでもらい、中山間地域を知ってもらうことで、移住を考えるきっかけにもなればいいなとも思っています。