市民活動支援センター
市民活動のヒント
ヒント.1市民活動ってなんだろう?
ヒントを見る
■ 市民活動ってなんだろう?
市民活動とは、営利を目的としない市民の自主的・主体的な公益活動のことです。
具体的にはボランティアやNPO(民間非営利組織)の行う活動といえるでしょう。
平成7年の阪神・淡路大震災を契機として市民による活動が注目され、
同時に、ボランティア活動の重要性が認識されるようになりました。
市民活動もボランティア活動も現在ではほぼ同様の意味に使われることが多くなっています。
市民活動支援センターでは下記要件を全て満たした活動を市民活動としています。
(注)不特定多数とは、社会全般の利益を意味し、活動の受益者が特定されないこと、
構成員相互の利益(共益)を目的とする活動ではないことを意味します。
(注)政治活動とは、政治上の主義を推進し、支持し、またこれに反対することを主たる目的とする活動
及び特定の公職(公職選挙法(昭和二十五年法律第百号)代さんん条に規定する公職という。以下同じ。)の候補者(当該選挙候補者になろうとするものを含む。)
若しくは公職にある者又は政党を推薦し、支持し、又はこれらに反対することを目的とする活動を意味します。
(注)宗教活動とは、宗教の教養を広め、儀式行事を行い、及び信者を強化育成することを主たる目的とする活動を意味します。
■ 市民活動グループと趣味・サークルグループの区別
市民活動グループと趣味・サークルグループとの区分けは明確ではありませんが
趣味・サークルグループでも会員以外の人たちに、活動を披露したり、会員を広く募集するなど活動の輪を広げ、
社会との関わりをふかめることにより、市民活動へと発展していきます。
ヒント.2市民活動の性格は?
ヒントを見る
■ 自発性
公共機関や他人から強制されて行うものではなく、自らの自発的意志に基づいて行われる活動です。
解決困難な課題を抱えている人や公共のために何かしたいとする自らの意志から取り組んでいくものです。
■ 公共性
その活動が自己や特定の人たちのための単なる私益につながるものでなく、
社会や公共の役に立つものであるということです。
つまり、何らかの形で地域社会の課題解決や発展につながっていくものであることが大切です。
■ 非営利性
営利を目的としない活動ということです。つまり、出資者や構成員の経済的利益を図ったり、
団体の利益を関係者に分配しないということであり、利益拡大のためでなく、目的を実現するために活動するということです。
■ 継続性
計画的、継続的な活動であることが必要です。
ヒント.3NPO・ボランティアとは?
ヒントを見る
■ NPOとは
民間非営利組織(団体)です。営利を目的としない(収益をあげてもいいが、その収益を配分しない)民間団体の総称です。
■ ボランティアとは
個人の自発性、無償性を前提とした社会貢献活動(社会や人びとの役に立つこと)です。
「ボランティア」の語源をたどれば、ラテン語では「自由意思」(Volunas)、
フランス語では「喜びの精神」(Volunte)、英語では名詞で「志願兵、義勇兵」、
動詞で「自発的に申し出る」(Volunteer)という意味を表しています。
■ ボランティアとNPOの関係は
「ボランティア」が個人のスタンスを表す言葉であるのに対し、「NPO」は組織のスタンスを示す言葉であるといえます。
従って、ボランティアとNPOの関係は、個人と組織という観点から、企業と従業員の関係に近いといえるかもしれません。
しかし、NPOにはボランティアという無報酬で関わる人がいる点で、企業とは大きく異なっています。
ヒント.4活動の分野は?
ヒントを見る
社会の課題は、当然のことながら生活全般に関わりますので、市民活動の分野も多岐にわたります。
むしろ、活動分野と言った場合、社会を見る視点とも言えるでしょう。
こうした市民活動の分野にも様々な整理の仕方がありますが、「特定非営利活動促進法」第2条では次の20分野に整理しています。
1 保健、医療又は福祉の増進を図る活動
2 社会教育の推進を図る活動
3 まちづくりの推進を図る活動
4 観光の振興を図る事業
5 農山漁村又は中山間地域の振興を図る事業
6 学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動
7 環境の保全を図る活動
8 災害救援活動
9 地域安全活動
10 人権の擁護又は平和の推進を図る活動
11 国際協力の活動
12 男女共同参画社会の形成の促進を図る活動
13 子どもの健全育成を図る活動
14 情報化社会の発展を図る活動
15 科学技術の振興を図る活動
16 経済活動の活性化を図る活動
17 職業能力の開発又は雇用機会の拡充を支援する活動
18 消費者の保護を図る活動
19 市民活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動
20 市民活動に準ずる活動として都道府県又は指定都市の条例で定める活動
ヒント.5活動をはじめてみましょう
ヒントを見る
市民活動とは、営利を目的としない市民の自主的・主体的な公益活動のことです。
でも、難しく考えることはありません。自分自身のことだけでなく、ちょっと周りのことも考えて、行動を起こせばいいのです。
例えば、高齢者介護のボランティアは出来ないか、こどもたちに折り紙のおもしろさを教えてみたい、
好きな山歩きのついでに自然保護の手伝いはできないか等々、興味のあることから、まず第一歩を踏み出してみませんか。
市民活動の主役はあなたです。「市民活動支援センター」は、そんな「あなた」の応援をします。
思い立ったら、さっそく行動してみませんか。
「周南市市民活動グループバンク」で自分に合った活動をしているグループがないか探してみましょう。
興味をもったグループがありましたら、直接問い合わせてみましょう。
その際には、自分ができることや、活動可能な曜日や時間帯を伝えて、先方の都合と合致するかどうか確認しましょう。
また、会費なども確認するといいでしょう。
ヒント.6活動を広げるには?
ヒントを見る
■ たくさんの人に自分たちの活動を知ってもらおう
活動への理解と協力を得るためには、きちんとした広報を継続的に行う必要がありますし
また、自分たちの情報を広く公開することで、社会的信用や認知も進んでいくものです。
広報には、情報誌やパンフレットの発行、インタ-ネット(ホームペ-ジ)の活用、
マスコミによるニュ-ス、関係機関の広報誌への掲載など様々な方法があります。
●自分たちの活動を広く知ってもらいたいグループの皆さん、「周南市市民活動グループバンク」への登録をお願いいたします。
■ マスコミに協力してもらおう
新聞やテレビでは、お知らせ的なコーナーがあります。
マスコミも様々な情報を求めていますので、とにかく発信を続けていくことが大切です。
この場合、資料が必要となりますが、たくさんの資料ではなく、
A4版1枚程度で「件名、目的、日時、場所、主催、内容、参加者、問い合わせ先等」の項目が必要となります。
タイトルの付け方、分かりやすい表現、固有名詞にはフリガナ、そしてポイント=売りを明確にしておくことが必要になります。
■ 自分たちのネットワークを広げよう
活動が継続して行われるようになると、もっと多くの人たちにアピールしたい、
もっと効果的な方法はないだろうかと考えてくるようになります。
そんな時には、同じような目的を掲げて活動しているグループや、異なる分野で活動しているグループと交流すると新しい発見があるものです。
●様々な団体のホームページを見てみましょう。
■ インターネットを活用しよう
インタ-ネットとは、コンピュータ同士で文字や音声、画像等をやりとりできるデジタルネットワークです。
日本だけでなく地球上で情報がやりとりされ、知りたい情報をすばやく手に入れることができる、まるで大きな情報箱のようなものです。
このインタ-ネットを活用すると、自分たちの活動を広く発信できる一方、
全国の市民活動グループのホームページにアクセスすると様々な情報が入手できて、新しいネットワークが生まれてきます。
しかし、インタ-ネットは万能ではありません。使い方を間違えると、逆効果になってしまうこともありますので、
あくまでも一つの手段として活用するようにしましょう。
ヒント.7活動資金の調達方法は?
ヒントを見る
市民活動グループは、運営の仕方や活動の種類、情報発信の方法によっても、年間の予算規模に大きな違いがありますが、
総じて、予算規模が小さく、事業展開する上での事業費が必要というところが多いようです。
資金の調達方法には、次のようなものがあります。
■ 会員会費
最低限のグループ運営や情報誌の印刷、発送程度の会費額の設定が多く見られ、月会費や年会費という設定があります。
会員の勧誘が収入増に直結します。
■ 助成金
民間団体等が研究や事業に対して助成する民間助成金があります。
ただし、しっかりとした事業計画と実行、そして、報告が必要不可欠です。
そして、申請する場合には、自分たちのグループに必要な助成制度を探し、その目的や条件を確認することとなります。
全国規模で民間助成団体はありますので、市民活動推進機関等に問い合わせて探してみましょう。
■ 寄付金
グループの趣旨や事業に賛同して寄附金をいただくこともあります。注意しなければいけないことは、
寄附金はもらったグループのものではなく、あくまでも活動のために預かったものだということです。
活動の成果などは共有するようにしていく必要がありますし、寄附金の使途報告をすることにより活動も広がってきます。
■ 事業収入
研修会やイベントでの参加費・入場料、バザー、図書販売などで、
活動資金を捻出するグループもあり、工夫のしがいがあるところです。
しかし、あまり熱心になると、肝心の活動を妨げることもありえますので、注意が必要です。
ヒント.8市民活動からの贈り物
ヒントを見る
活動に参加した人からは、「新しい自分を知ることができた」「精神的に充実した時間をもてた」
「視野が広がり、新しい価値観が生まれた」との意見が聞かれます。
■ 自己実現
人の生き方にふれ、また人としての生き方を追求する活動だから、
”いかに生きるか”ということについて真正面から考える過程があります。
だから社会に生きている自分の可能性に挑戦することができます。
■ 共感
活動をとおして、たくさんの人たちと出会い、ふれあい、共に汗し喜び合うなかで、身をもって相手を理解し、尊重することができます。
■ 地域創造
同じ社会の一員として、ともに幸せに生きる権利と義務を持った仲間同士であることに気づき、
お互いがたすけあい励まし合って、より豊かな地域社会をつくろうとする意志が芽生えてきます。